ユネスコ国際水文学10年計画
ファルケンマーク教授の人生を大きく変えることになる2度目の偶然が訪れたのは、教授が3人目の育休からスウェーデン気象・水文研究所に戻った1965年のことでした。
当時、水に関する科学・教育を発展させるための国際プロジェクト「ユネスコ国際水文学10年計画(IHD)」が立ち上がろうとしていました。ファルケンマーク教授は研究所の要請により、このプロジェクトのスウェーデン国内委員会である「スウェーデン自然科学研究評議会(SNRC)」に移籍し、委員会の幹事としてプロジェクトを支えることになったのです。教授にとっては予期せぬ幸運でした。これをきっかけに、スウェーデン国内にとどまらず、国際的な仕事に携われるようになったのです。