指導者のかたへ
「ブループラネット賞ものがたり」は、環境学習にも広くご利用いただきたいという思いから、ひとつの「ものがたり」に対して「学習の手引き」「参考情報」そしてこの「指導者のかたへ」という、三つの「環境学習補助コンテンツ」を用意しています。
このページでは、指導者のかたが教材として利用することを想定し、指導の助けになるような情報を掲載しています。
学校での環境学習の授業や、お子さまの自主学習などに、ぜひお役立てください。
<対象:学校の先生、保護者など、教育指導にあたるかた>
指導に向けたものがたりの再確認
生態学者のデイビッド・ティルマン教授は、環境問題を解決するためにはみんながやりたがる方法でなければならないと考え、おいしくて、しかも健康によい食事をみんながとることが、実は地球環境問題の解決にもつながることを発見しました。
毎日の食習慣が地球環境問題の解決につながるというのは、子どもたちにとっては新しい視点となるでしょう。指導にあたっては、日常的に口にしている食材や食事が環境や健康に及ぼす影響について考える機会を提供することによって、食習慣と環境のつながりについて意識づけることが考えられます。
指導方法の例
指導に用いる適切な教材が見当たらない場合は、以下を参考にしてください。
食事の健康と環境への影響について考えてみよう
1. 自分が食べたい食事の献立を自由に考えます。考えたら、その食事を作るのに必要な食材を書き出します
- 食材は調味料なども含め、できるだけくわしく書き出します。
- 朝、昼、晩、または任意の数日間など、複数回の食事を想定して書き出してもよいでしょう。
2. 1. で書き出した食材について、健康と環境への影響を考えてみます。
- ①食材の名前をひとつずつ、付箋に書きます。
- ②以下は、食物群が死亡率および環境へ与える影響を表したグラフです。このグラフのpdfデータをダウンロードし大きな紙などにコピーします。1回の食事につき1枚づつ用意するとよいでしょう。
- ③食材の名前が書かれた付箋を、グラフ上で同じ、もしくは似た食材が書かれたところに貼っていきます。
3. 付箋を貼った紙を見比べ、意見交換します。
- この食事は健康と環境にどのくらいよい(よくない)だろうか。
- この食事をもっと健康と環境によいものにするにはどうすればよいだろうか。
(例)
- 一品、肉を減らしてみよう。
そもそも食材の数が少ないので、野菜や果物を中心にバランスよく増やしてみよう。
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