指導者のかたへ
「ブループラネット賞ものがたり」は、環境学習にも広くご利用いただきたいという思いから、ひとつの「ものがたり」に対して「学習の手引き」「参考情報」そしてこの「指導者のかたへ」という、三つの「環境学習補助コンテンツ」を用意しています。
このページでは、指導者のかたが教材として利用することを想定し、指導の助けになるような情報を掲載しています。
学校での環境学習の授業や、お子さまの自主学習などに、ぜひお役立てください。
<対象:学校の先生、保護者など、教育指導にあたるかた>
指導に向けたものがたりの再確認
ジグミ・シンゲ・ワンチュク第4代ブータン王国国王陛下は、人々の幸福を開発活動や計画の中心におく国民総幸福量(GNH: Gross National Happiness)という考え方を提唱されました。「国がどれくらい経済成長しているか」ではなく「国民がどれくらい幸せか」で国の豊かさを測り、環境保全を重視するGNHの考え方は、持続可能な開発のあり方に重要な示唆を与えるものとして、ブータン国内にとどまらず、世界に大きな影響を与えています。
指導にあたっては、まずブータンを知ってもらうところから始め、GNHの考え方について考える機会を提供するとよいでしょう。
指導方法の例
指導に用いる適切な教材が見当たらない場合は、以下を参考にしてください。
ブータンについて調べてみよう
ブータンの豊かな自然環境や文化について興味を喚起し、さらにGNHの考え方を通して持続可能な開発のあり方や幸福とは何かについて考えるきっかけとするのがねらいです。
①ブータンとはどんな国か、自然環境や文化など好きなテーマを選んで調べてまとめ、発表します。その際、自分の国(地域)との差異や共通点を探してみましょう。
例:
- どんな山がある?
- どんな動物がいる?
- どんな民族衣装?
- どんな産業がある?
- どんな料理がある?
② GNHについて「ものがたり」などでおさらいします。
そのうえで以下について自由にディスカッションします。
- 自分が①で調べたものはGNHの4つの柱の中にあるかな
- 自分の国(地域)ではブータンと比べてどれくらい自然環境や文化を大切にしているだろう
- 自然環境や文化を大切にすることはなぜ豊かさや幸せにつながるのだろう
- 自分は何があれば幸せと思えるだろう? お金、家族、平和、それとも健康?